大人が英語脳を3ヵ月で作る【ピクチャーディクショナリーの使い方】単語レベルから独学で始めよう

記事の紹介画像。記事は『英語脳トレーニング方法・単語編』
目次

英語脳は、大人が独学で作れます

このページでは英語脳の作り方の基礎、単語レベルのトレーニングをご紹介。「絵」を使って日本語訳をせず英語をしゃべる単語レベルの「英語脳」を作っていきます。

「英語脳」と聞くと難しそうですが、考え方は筋トレと同じで単純。コツコツ継続すれば、大人でも習得可能な能力です。

「単語レベルの英語脳」「短い文章の英語脳」を練習することでカタコト英語を3か月~1年でしゃべれる。個人差はありますが練習すれば思ったより早く英語脳は身に付きます。

勉強嫌いの私もこのページで紹介する方法で英語脳を習得・英語を使って仕事ができるようになりました。トレーニングは単純なので、筋トレのように続けるだけです。ぜひ試してみてください。

★英語独学の全体スケジュール→ 【英語独学の順序】英語面接~WEB会議まで可能,英会話の上達方法|筆者体験談

★英語脳についての記事→ 【英語脳とは】仕事の英会話がイッキに上達|現場で通じる英語になる

広告:このページ内の商品リンク先はAmazonなどに通じています(景品表示法の指定告示)。

【事前準備】ピクチャーディクショナリーを使う|単語レベル英語脳の作り方

英語脳トレーニングを途中で立ち止まらないために教材は最初に用意する必要があります。

教材を最初に用意しないと途中でトレーニングが行き詰った時に挫折しやすくなるんです。私は教材を最初に全部用意していなかったので何回かトレーニングがストップしました。

教材を準備した後は時間を決めて、毎日トレーニングを続けられれば英語脳が手に入ります。

英語脳づくりを中断しないために最初に教材を準備することをおすすめします。

読み飛ばしリンク→ トレーニング内容の項へジャンプ

ピクチャーディクショナリーを準備

教材は購入して、早めにトレーニングを始めましょう。
ネットで材料を集めるのは時間がかかり、トレーニングのモチベーションが下がります。

単語と文章が一冊でOK。教材準備に時間をかけたくないかたにオススメ
Just Look ‘n Learn English Picture Dictionary」(単語・文章用)

一冊で済ますなら、このピクチャーディクショナリーがおすすめ。整列されていてスグに学習を始められます

ピクチャーディクショナリー選びは、別記事で詳しく書いていますのでそちらも参考にして下さい。

このトレーニングはイメージと単語を結びつけるのが目的

全く知らない単語が多くなると英単語を覚えるトレーニングになり英語脳のトレーニングに集中できなくなります。

知っているが日本語では使ってない単語がベスト(例:entrance, 1st floor)
日常日本語で使う英単語は少なめに(例:banana, fork)
その他・言われれば分かる単語も効率的

「知っているがイメージ化できない」単語を選ぶのがコツです。

継続が命ですから関連がある・興味が出そうな内容を選びましょう。

集める単語は、1セット20語くらいがベスト。80セット揃えます。
合計1500語を目安に教材を準備できればあとはトレーニングの継続のみ。

この英単語教材を集めるのは面倒なので、ピクチャーディクショナリーを購入するのが良いです。

音声教材を準備

ピクチャーディクショナリーを使って英語脳を作るトレーニングには英語音声が必要です。音声とイメージを直接むすびつけることで英語脳を使ったスピーディな英会話が可能になります。

英語音声を入手する方法は3つあります。

自分で録音する

スマフォのボイスレコーダーアプリ等を使って自分の声で単語の音声を録音します。

手間のように感じますがレッスン前に単語を確認すると同時に一度録音すればくり返し使えます。

このトレーニングで発音の正確性は関係ありません。
日本語を使わずに英語だけでイメージを出す練習ですので自分の声・不正確な発音で問題ありません。発音に関係なく英語脳の基礎は出来上がります。

自分で吹き込んで使うのが安くて早い方法になります。

音読さんを使う

自分の声がイヤな方におすすめの方法です。

音読さん(https://ondoku3.com/ja/)は無料の音声読み上げサービスで英語にも対応しています。
単語一つ一つをファイル化すればオリジナル教材が出来ます。
すこし手間ですがきれいな発音の教材を作りたい方におすすめ。

公式CDを購入する

ピクチャーディクショナリーの公式CDを使う方法。本に付属の場合と別売りがあります。余計な間が空いたり効果音が気になるかもしれません。

「Oxford Picture Dictionary」(単語用)のCDは別売りで高価。各単語の番号も読み上げるので気になる人もいるかと思います。

「English for Everyday Activities 2nd Edition Student’s Book with CD」(文章用)はCDが付属します。

「Just Look ‘n Learn English Picture Dictionary」(単語&文章用)はCDが存在しません。

文章レベルの教材を準備する

単語レベルトレーニングの次は「短い文章でのトレーニング」に移ります。

単語レベルの練習期間中に文章レベルの教材を準備しておくとスグ次の練習に移ることができるのでモチベーションが落ちず効率的です。

English for Everyday Activities 2nd Edition Student’s Book with CD

単語用と文章用を分ける場合(文章用)「Just Look ‘n Learn~」を選ばなかった人はこちら。「English for Everyday Activities 2nd Edition Student’s Book with CD」日々の行動の短文で構成されています。毎日の生活で覚えやすくイメージもしやすい。

教材選びに時間をかけたくないなら「Just Look ‘n Learn English Picture Dictionary

活用シーンを選びたいなら「Oxford Picture Dictionary」と「English for Everyday Activities

ピクチャーディクショナリーは、いくつかの選択肢があるので、別記事で詳しく紹介中。コチラの記事もぜひ参考にしてください。

勉強時間を確保する

毎日継続できる勉強時間を設定しましょう。

英語脳作成の初期である「単語」と「短い文章」のトレーニングは英語脳が完成するまで立ち止まらずに連続・集中して練習するのが効果的です。

英語脳が出来る前にトレーニングをやめると英語脳が完成せず後戻りすることになります。

日本語を使って英語の勉強を同時進行した場合も英語脳の作成が遅くなりやり直しの必要があるかもしれません。

途中で挫折しないために日々の生活に英語脳トレーニングを絡めるのがおすすめ。
私の場合は会社の昼休みと夕飯の前後に時間を固定して練習をおこないました。
何か日々の行動に絡めると習慣化できると思います。

単語レベルで1~3か月、文章レベルで2~6か月は勉強時間を確保する予定をたてましょう。

トレーニングする単語数は
80ページx20単語程度=合計1500単語程

が目安になるので1日1ページの場合は単語レベルで3か月は必要になります。

文章レベルは 50~100個を練習します。
個人差が大きいのですが、焦らず練習していきましょう。

私は単語と文章で1年程度かかりました。
私が1年を必要とした理由は
・1日1ページを覚えられなかった
・焦って文章レベルに手を出した
等が考えられます。

覚えられないのは個人差や学生時代の積み重ねが影響するので何とも言えませんが、焦って文章レベルに手を出さないようにすることは重要です。

単語レベルはその後の英語学習すべての基礎になります。
習慣化して中断しないように練習するのがおすすめ。

英語脳トレーニング方法【文章編・自作教材が最強|英会話学校前の必須工程】(作成中#10)

トレーニング内容|ピクチャーディクショナリーを使った単語レベルの英語脳練習

単語レベルの英語脳トレーニングは1ページ(1単元)に対して3種類の練習を1セットとします。
1セットを数回くり返してイメージから英語がスムーズに出てくるまで練習します。
最初から完璧を目指す必要はありません。
1500単語終わる時に納得のいくスムーズさを手に入れるのがこのトレーニングのゴールです。

練習内容(単語レベル)

単語レベルで英語脳を作るには3種類の練習を1セットとして行います

  • 練習1:録音音声から絵を思い浮かべる
  • 練習2:絵だけを見て単語を言う
  • 練習3:スペルだけを見て絵を思い浮かべる

それぞれの詳細を見てみます。
練習順序は後程ご説明します。

練習1:録音音声から絵を思い浮かべる

準備した英単語の音声を聞いてイメージを浮かべます。

例えば↓を再生してみて下さい。

何を思い浮かべましたか?

ここでバナナの「絵」を思い浮かべます。
「文字のバナナ」が思い浮かばないように。

音声を聞いてイメージする事が難しい場合は絵・写真を見て最初にイメージしてみましょう。

なんとなくではなく写真の細部を見て具体的に記憶した方が効果が出ます。

いい具合に熟している・真ん中あたりで皮が三枚にめくれてる・等。

バナナの写真

次は動詞です

↓を再生して何が思い浮かびますか?

takeしてる状況を思い浮かべます
日本語訳が出てはだめ

たとえば下の写真のような状況を思い浮かべる事ができればOK

takeしている写真

この繰り返し。
ピクチャーディクショナリーを見て一つ一つの絵についてこの作業を繰り返しましょう。
これが練習1の内容になります。

もし音声を聞いて絵をイメージすることが難しい場合は練習3からはじめると良いです。
練習3→1→2の順番でも問題ありません。

スペルではなくイメージ・感覚で覚える事が重要
日本語・英語の文字を考えないようにすることが大事

最初は難しいですが「音声を聞いてイメージ見る」ことをくりかえしていると徐々に慣れてきます。

いままでの勉強方法と違うので出来ないのがあたり前と思って焦らず継続して練習していきましょう。

このページの音声は音読さんを使用しています。

練習2:絵だけを見て単語を言う

今度はピクチャーディクショナリーの絵だけを見て単語を発音してみます。
スペルは絶対見ないように隠して練習してください。

練習1で聞いて覚えた音声を自分で発音します。
この時に発音が正確かどうかは全く気にする必要がありません。
スペルに頼らずイメージから「音」を出す練習なのでスペルで確認する必要はありません。不安な場合は声に出したあとに確認程度に見る程度にしましょう。

慣れるにしたがって意識して徐々にスピードを上げていきます。

練習3:スペルだけを見て絵を思い浮かべる

次はスペルだけを見て絵・写真を思い浮かべます。
絵は見えないように工夫して隠してください。
練習1でイメージしたのと同様に具体的な色や形を思い浮かべます。

思い浮かべたら確認が必要な場合は隠していた絵を見ます。

慣れてきたら可能な範囲で徐々にスピードを上げていきましょう。

トレーニング順序

トレーニングの順番は
「音声からイメージ」の練習を優先する練習1→練習2→練習3が理想ですが

知らない単語があり「1」が最初だと難しい場合は3→1→2で問題ありません。継続しやすい順番で試してみて下さい。

私は3→1→2の順番で練習しました。練習1が先だと音声だけでわかり難かったからです。(3→1→2の順番で英語脳練習を解説する書籍もあります。)

トレーニング順序の写真

練習1を繰り返しながらスピードを上げる。
スムーズに出来たと思ったら練習2へ。

練習2を繰り返しながらスピードを上げる。
スムーズに出来たと思ったら練習3へ。

練習3を繰り返しながらスピードを上げる。
スムーズに出来たと思ったら練習1へ戻る。

これを1セットとして数セット繰り返します。

更に1日のなかで時間を空けて数セット出来ると効果的ですし、単語をおぼえられない時や納得できない時は次の日にあらためてトレーニングするなど柔軟に計画変更をして継続していきましょう。

トレーニング範囲

単語レベルのトレーニング範囲は以下になります。

  • 「Just Look ‘n Learn English Picture Dictionary」を選んだ場合は1冊77ページをやりきる
  • 他のピクチャーディクショナリーを選んだ場合は「Just Look ‘n 」の1ページ20単語弱・77ページと同等の合計1500単語を参考に教材を用意。最初は一回10~15単語程度から徐々に増やしていく

1レッスンはピクチャーディクショナリーの1ページ(1単元)について練習1~3を繰り返します。
本一冊全体について練習1を終了させてから練習2にとりかかるわけでありません。

トレーニング期間

高校受験時に英語を普通に勉強してきた人は、以下がトレーニング期間の目安になります。

  • 単語レベルの英語脳トレーニングは一か月
  • 次の文章レベルで二か月

私の場合は6か月程度かかりました。
これは基礎英語力が無かった事と文章レベルが不安だったので単語レベルに戻ってやり直した事が原因です。

1日のトレーニング量

1回のレッスンで練習1~3を数回繰り返します。現状で納得の行くスピード、スムーズさを求めつつ練習が嫌にならない程度の上限時間を決めるとよいかもしれません。

日々練習を重ねる事でスムーズになっていきます。最初の単元はぎこちなくても次の単元に進んでいきましょう。

全部の単語について最高速でイメージ化することが目的ではありません。
単元を進めるにしたがって徐々に速度・スムーズさが高まって1500語終える時に最高速にたどり着いていれば良いのでこだわり過ぎないように気を付けましょう。

私はストイックになりすぎて、練習がイヤになった経験があります。

ご自分のスタイルを見つけて継続していきましょう

  • 一日数回に分けるスタイル→ 1日の中で朝昼晩など数回にわけて練習する
  • 一回に集中するスタイル→ 1レッスンの時間を多く確保・数多く繰り返す

トレーニング量

規定のトレーニング量は1レッスン20語弱・80レッスン・合計1500単語前後です。人によってはこれより速く終えられるかもしれません。

単語1500個分が終わっていても、日本語が頭に出てきてしまう場合は再度レッスンをくりかえしていきます。

終了時期は自分で判断する事になります。
判断できない場合は一旦単語レベルを終了し、次の文章レベルのトレーニングを始めて様子をみましょう。

トレーニング時に注意したいポイント

私自身が英語脳トレーニング時に注意した点をあげてみます。

最初は時間がかかるが徐々に早くなる

最初はスピードを気にせずトレーニングしていきます。
スピードよりも確実にイメージから音・スペルを出せるるようにします。

ある程度慣れてきたと思ったらスピードを上げていきましょう。

覚えられない単語は飛ばしてOK

2日かけても覚えられない単語は無視します。

トレーニングの目的は単語レベルのイメージ化です。単語を覚える事が目的ではありません。

最終的に、この練習で覚えた単語を忘れても問題はありません。
2日練習して、覚えられない単語は無視していきましょう。
英語脳が出来上がれば、必要な英単語はイメージを使って覚えられるようになります。

焦らない

早く文章レベルでトレーニングしたい、と焦って単語レベルのトレーニングを中途半端に終えると、逆に時間がかかる事になります。

この段階を急ぎすぎて、中途半端な英語脳で次の段階に行ってしまうと後々の英語力に影響します。英語脳が完成せず、日本語訳から離れられない結果となるんです。

焦る気持ちを押さえて、ジックリ身に付けていきましょう

スペルを覚える練習はしない

英語脳トレーニングの段階では、スペルを正確に覚えることは重要ではないので、スペルは気にせずにいきましょう。

仕事現場でスペルミスはPCが助けてくれます。また、外資系では、ホワイトボードに書いたスペルミスにたいして、いちいちダメ出しをするような人はほとんどいません。
まずは、英会話力を身に付ける事に集中していきましょう。

勉強順の記事【英語独学の順序】英語面接~WEB会議まで可能,英会話の上達方法

トレーニングのゴール|英語脳の完成はいつか?

このトレーニングのゴールは2つ

  • 日本語とスペルが全く出てこない
  • 納得出来る速さに到達

【日本語とスペルが全く出てこない】レベルとは

各練習で以下に気を付けてゴール設定します。

  • 練習1:英語音声を聞いた時にスペルや日本語訳が出ずイメージが出てくる
  • 練習2:教材の絵を見た時に日本語訳や英語のスペルではなく英語の音が出てくる
  • 練習3:スペルを見た時に日本語訳が出てこずイメージを出せる

練習1~3が全てゴールに到達するまでは1~3を毎回通して練習します。練習2だけゴールとはしません。

【納得できるスピードに到達】とは

参照した本に目標スピードは0.2秒とありますが私の感覚では0.5秒弱でした。
ここは個人差があるので自分で速く出来ていると納得できればそこがゴールで良いです。

重要なのは日本語・スペルが頭に出てこずイメージと音で会話相手とのやり取りが出来ている事です。

「日本語とスペルが全く出てこない」かどうかをチェックして終了の目安にし下さい。

Youtubeですきま時間に英語脳トレーニング|当ブログオリジナル動画

Youtubeでトレーニングできるオリジナル動画です。
英語脳の確認や息抜きトレーニングにご活用下さい。

練習方法の説明記事はコチラ【英語脳の動画トレーニング手順】Youtubeで英会話力向上できるオリジナル動画のご紹介(英語#05)

音声は音読さん、画像はo-danを利用しています。

まとめ:英語脳は独学でトレーニング可能

英語脳トレーニングは自宅で一人で可能です。

STEP

単語と文章を一冊でカバーするなら
「Just Look ‘n Learn English Picture Dictionary」
実用的な場面の単語で練習するなら
「Oxford Picture Dictionary」

STEP

練習1:英語音声から絵を思い浮かべる
練習2:絵だけを見て単語を言う
練習3:スペルだけを見て絵を思い浮かべる

焦らず着実に単語レベルの英語脳を身に付けます

最初は時間がかかる
覚えられない単語は無視して大丈夫
スペルを覚える練習はしない

トレーニングのゴール

日本語とスペルが全く出てこない
納得出来る速さに到達

当サイトオリジナル動画で息抜き

フラッシュカードや動画も利用しましょう。

英語脳の作成に過去の英語成績は関係ありません
今日始めれば、6か月後には英語で考える脳が完成します

単語レベルで英語脳ができれば、次は文章レベルで英語脳をつくっていきます。単語レベルのトレーニング期間中に、文章レベルの教材を準備すると効率的。

\文章レベルの英語脳に挑戦/

\全体スケジュールはこちら

目次